パリに住むフランス政府公認ガイドの「イーノー」です。
フランスは、クリスマスが終わると一気に31日のカウントダウンパーティーモードに関わります。
「クリスマスは家族と過ごし、31日のカウントダウンは友達と過ごす」という人が多いですね。
しかし、2020年12月31日は夜間外出禁止令のため、夜8時以降は外に出られません。
(クリスマスイブの24日だけはこの夜間外出禁止令は例外的に解除されました。)
「31日は昼間にパーティーしろ!」っていうことなのですが……
それだとカウントダウンできないですよね~
あの手この手で楽しもうとするフランス人。
夜8時前に誰かの家に集まって、朝までパーティーし続け、外出禁止明けの朝6時に家に帰っていく、という人もいるのではないでしょうか?
→ いました。12月31日夜近所のアパルトマンのベランダで高校生の集団が大騒ぎ。1月1日の朝8時過ぎに、また同じ声が響いてきました。みんな起きたのでしょう!
楽しみたい気持ちはわかる……(2021年1月1日更新)
パリのスーパー、年末の入口近くのコーナーはこんな感じです。
飾ってあるもの
これ全部シャンパン。
フランス人、というより、「パリジャン」は大のシャンパン好きです。
でも、日ごろからシャンパンばかり飲んでいるわけではありません。
だって安いものでも3000円くらいはしますから。
そんな特別な飲み物がクリスマスと31日のパーティーでは大量消費されます。
だからスーパーで大大セールということなのです。
余談ですが、
シャンパンは一昔前、いや、二昔前は、デザートの時に飲むのが主流でした。
ですから、デザートにあう少し甘めのシャンパンが目立ちました。
しかし最近は、アペリティフとしてシャンパンを飲む人の方が多いです。
そして、EXTRA BRUT(エキストラ・ブリュット)というスーパードライの方が断然人気があります。
ちなみに、2020年のシャンパンの売り上げは例年の20~30パーセント減という見込みだそうです。
この減少率は第2次世界大戦以来ということです
( ゜o゜!)エェッ
フランスでは、シャンパンの売り上げが世界経済の一番のバロメーターになっています。
シャンパン売上の60パーセントが輸出です。
(本数でいうと、52パーセント。)
どの国がシャンパンを一番消費しているか、御存じですか?
なんと、イギリスなのです。
結構意外じゃないですか?
イギリス人の消費量はフランス全体の消費量を上回っています。
びっくり~!
2番がアメリカ
3番が日本です。イギリスの半分くらいの消費量。
(情報源 https://www.champagne.fr/fr/economie/chiffres-clef)
シャンパンといえば、生牡蠣。
スーパーの入口前に、店内の魚屋さんがテントをだしていました。
牡蠣の箱詰がズラーッと並んでいます。
フランス人がやっている「生牡蠣が新鮮か」を確かめる方法
- ナイフでつつく。牡蠣が少し縮めば生きている証拠。
- レモン汁をかける。少し縮めばOK。
31日のパーティー用のお召し物は、
フランス人(女性)、とにかくヒカリものが好きです。
アパレル会社で企画の仕事をしていたときは
販売チームにいつも
「ヒカってないと売れない」
といわれたくらいです。
80年代後半のディスコには、ミラーボールというものが吊ってあったのですが、
そんなミラーボールみたいな服を
人々は買うのです。
着るのです。
キラキラ衣装をつけて、基本ダンスがあまりお得意でないフランス人たちは、ゆらゆらと揺れるような感じで踊りながら31日の夜を明かします。
夜中12時ちょうどになると
BONNE ANNEE(ボナネ)、英語でいうHappy New Year、と叫んで、BISOUS(ビズ)というフランス特有の頬にキスをする挨拶で盛り上がります。
これがフレンチ流12月31日の典型的な過ごし方。
翌朝、1月1日はみんな疲れ果て、街全体が死んだような静けさです。
歩いている人は犬の散歩をしている人くらいですね。
それでは最後に
パリ年末のイリュミネーションをお楽しみください。
最後までお読みくださって、ありがとうございました。
メルシー!(Merci)